ワイルドソウル
おはようございます。
さかもろうです。
今回はワイルドソウという本の紹介をします。
おおまかなあらすじは、日本の理不尽な棄民政策によって南米に送り込まれた日本人が日本の外務省へ復讐をという話です。
上では南米に送り込まれた日本人たちの過酷な生活が、下ではいよいよ復讐計画の欠航がなされます。
この本では複数の人物のエピソードが入れ替わりで書かれています。
海辺のカフカのような感じです。
この本を読んで自分は南米に住む日系人に対する印象が変わりました。
明るくふるまう人間のふと垣間見える残酷性や過去のトラウマなどの描写がとても上手く、人間の裏表の怖さを感じました。
裏表は復讐される側の人物にも。
自分の利益のため、見栄のために人間の倫理観が崩壊した瞬間などがある。
よくないことだとわかっているのにNOと言えない局面もあって、つい心苦しくも感じました。
人間の欲に負けることの怖さを感じることができる一冊です。